こんにちは。
今日は、コスパ良く信頼関係を築く方法を「囚人のジレンマ」を参考に紹介します。
忙しいみなさんのため、完結に情報共有いたします。
コスパ良く信頼関係を築く方法は「しっぺ返し戦略」
結論から延べます。
コスパ良く信頼関係を築く方法は「しっぺ返し戦略」です。
しっぺ返し戦略は次の2つの規則から成り立っています。
しっぺ返し戦略では、とりあえずどんな相手でも最初は信頼します。
それに答えて相手が協力すれば信頼関係を続けますが、相手が裏切れば自分も裏切ります。
もし、一度裏切った相手が反省して協力を申し出れば、即座に相手を信頼して協力します。
非常にシンプルな戦略ですが、最良の付き合い方であることが、「囚人のジレンマ」のゲームを繰り返すことで説明できます。
囚人のジレンマ
囚人のジレンマを簡単に紹介します。
あなたはこれらの選択肢に対して、「自白」と「裏切り」どちらを選択をしますか?
僕ならどうするだろう・・
囚人のジレンマの最適解は「裏切り」
各提案を選んだ時の懲役年数をまとめました。
協調(あなた) | 裏切り(あなた) | |
協調(仲間) | あなた:1年/仲間:1年 | あなた:0年/仲間:10年 |
裏切り(仲間) | あなた:10年/仲間:0年 | あなた:5年/仲間:5年 |
数字だけで判断すれば、あなたにとって最適な解は次の順番になります。
1位:【提案2】 あなたが自白して仲間が黙秘(懲役0年)
2位:【提案4】 あなたも仲間も黙秘(懲役1年)
3位:【提案3】 あなたも仲間も自白(懲役5年)
4位:【提案1】あなたが黙秘を続けて仲間が自白(懲役10年)
仲間にはすごく申し訳ないけど、僕だけのことを考えたら、裏切るのが一番最適なんだね。。
でも、こんな考えが溢れてたら、なんか嫌な世の中だよ。
私たちのまわりでは、協力するか裏切るかの二者択一が迫られる場面がいくらかあるかと思います。
そんな時に、みんなが最適解を選ぶと、裏切り合いが蔓延してしまいます。
しかし、現実はそこまで頻繁に仲間同士で裏切りをしているように感じません。
なぜでしょうか?
無限反復の囚人のジレンマの最適解は「協力」
囚人のジレンマのような二者択一を選択する回数が決まっていれば、結論は「仲間を裏切る」が最適解になり続けます。
どうせ最後に裏切られるなら、誰も最初から協力しようと思わないからです。
しかし、現実は回数など決まっておらず無制限に繰り返されています。
そうなると話が変わり、最適解は「お互いに協力すること」になります。
コンピュータ選手権で最適解を検証
囚人のジレンマを無制限に反復した場合の最適解を検証するため、コンピュータ選手権が実施されました。この選手権には、心理学、経済学、政治学、数学、社会学の5うの分野から専門家を集め、反復版の囚人のジレンマで、「裏切り」と「協力」どちらが有利か競わせました。
結果、最強の戦略は「しっぺ返し戦略」でした。
あまりにシンプル過ぎる戦略のため、「本当に最良な付き合い方なのか?」確信が得られませんでした。そこで、確証を得るため第2回目を開催しました。
結果、強力なライバルを打ち破り「しっぺ返し戦略」が1位でした。
「しっぺ返し戦略」強すぎだね!
この戦略の強さの秘密は、その単純さにあると説明されています。
複雑な戦略だと、相手に対して身構えるため”恐怖感”が伝わってしまい、協力をためらわせてしまう。
それに対して「しっぺ返し戦略」は、自分が協力すれば相手も協力し、裏切れば裏切り返されることが、関係を続ける中で明らかになるので、相手も安心して付き合えるようです。
これがコスパ最強と言える理由です。
まとめ
コスパ良く信頼関係を築く方法は「しっぺ返し戦略」です。
人との関係を築くにも、最初はこちらから協力する姿勢が大事という訳ですね。
非常にシンプルで合理的な手法なので、長期的な良好関係が期待できます。
以上です。
ありがとうございました。
こちら参考書籍です。
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