こんにちは。
今回は、書籍「資本論について佐藤優先生に聞いてみた」から、資本主義社会が抱える問題点について紹介します。
資本主義社会の基本について知りたい方は、過去の記事も参考にしてみて下さい。
大前提:資本主義の「資本」とは
資本とは一体何なのでしょうか?
お金や土地など金銭的価値のことでしょうか?
マルクスは資本を以下のように定義しています。
資本の本質は無限に価値増殖を続ける「運動」です。
以下のようなイメージなります。
start:資本+価値
⇒資本(増殖)+価値
⇒資本(増殖)+価値
⇒資本(増殖)+価値
資本が価値増殖をやめれば、それはもはや資本ではありません。
例えば、元手となるお金でカバンを作って販売したら、元手に儲けが加算されたお金が手に入ります。そうして手にしたお金でさらに売れそうなカバンを作り・・・という具合に運動をひたすら繰りしながら儲けをどんどん大きくいきます。
儲かるのであれば商品は何でも構いません。
使用価値も添え物に過ぎないのです。
資本主義の問題点
無限の価値増殖で、サービスやモノが生み出され続け、私たちの暮らしはどんどん便利になっていますが、そこに問題点はないのでしょうか?
問題はもちろんあります。
「人」と「地球環境」の2つに大別し問題点を見てみましょう。
人の問題点
資本主義社会においての人は、資本家と労働者に分類できます。
その格差は大きく、不利な労働者には多くの問題を抱えます。
このように労働者には不利な点がたくさんあります。
地球環境の問題点
では、地球環境はどうでしょう?
こうみると、資本主義社会に限界が来ているようですね。
まとめ
今回は、書籍「資本論について佐藤優先生に聞いてみた」から、資本主義社会が抱える問題点について紹介しました。
問題は主に「労働者」と「地球環境」に生じており、内容を見ると資本主義社会の限界を感じます。
会社でいくら頑張り続けても拭いきれない不安感や、成果を出しても増えない給料などは、資本主義社会が生み出す問題だということが分かりました。
SDGsを頑張っても、利益を追求する限り地球環境が破壊されることを考えると、仏教における「足るを知る」ことが大切なのだと思いました。
本当に必要なモノだけというミニマリストの考え方は、資本主義社会に歯止めをかける上でも有効なのかもしれませんね。
以上です。
ありがとうございました。
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