【AI】AIは神ではなく、ただの計算機。

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こんにちは。
ChatGPTがリリースされてから、経済新聞でもAI関連のニュースを数多く目にするようになりました。
AI分野は、これからさらに加熱していくことが予想されます。
そんなAIについての理解を深めるため、今回は書籍「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からAIに関する情報を一部紹介します。

AIは計算機

まず、AIの定義について見てみましょう。

AIとは
  • 「Artificial Intelligence」の略語であり、日本語に訳すと「人工知能」。
  • 人間の脳で行っているような作業をコンピューターが同じように模倣し、自然言語を理解したり、論理的に推測したり、経験に基づく学習を行ったりすることを目的とするプログラムのこと。

AI=人工知能か。
じゃあ、AIもきっと人間と同じような知能を持つんだね。

人工知能というと、多くの人が ”AIが人間と同じ知識をもつ” と思われるかもしれませんが、その認識は誤りです。
AIは計算機なので、数式、つまり数学の言葉に置き換えることが出来ないことは、計算出来ません。
私たちの知能の営みは、すべて数学の言葉で置き換えれるでしょうか?
残念ながら、答えは”NO”です。

ここに人間とAIとを隔てる差があるので、理解することでAIと共存可能な人材を目指せます。
AIについて理解するため、数学の構成要素について見てみましょう。

数学は「論理、確率、統計」から構成される

数学は4000年という時間をかけ、次の3つの表現方法を獲得しました。

数学を構成する3要素
  1. 論理
    • 「A=BかつA=Cであれば、B=C」であるという厳密な論理。
    • 2次関数や三角関数、万有引力の法則やニュートン力学のような公式のこと。
  2. 確率
    • ランダムに起こる事象について、次に何が起こるか予測できなくても、どのくらいの割合で起こるかが分かるようになる理論。
    • 理論から結果を予測する。
    • 保険や個人融資が博打ではなくなった。
  3. 統計
    • 観測な可能な情報(アンケートなど)と過去のデータからそこに潜む規則性をなんとか見出そうとすること。
    • アプローチの仕方が確率とは逆で、既にある結果から仮説を立てる。

これから何が起こるのか数学で予測する場合、まずは論理という公式を立て想定します。しかし、日常は公式通りではなく、ランダム要素が多く含まれるので、確率を使い発生する割合を考えます。これが基本形ですが、人間の意志行動など論理とか確率だけは予測できない事象もあるので、そのような場合に統計を使うのです。

数学はこのように、論理・確率・統計の3つの表現で言葉を作り出しますが、最終的に伝えたいことは「真・偽」の2つのみです。

これが意味することは、人間なら簡単に理解できる「私はあなたが好きだ」の本質的な意味が、計算機であるAIには簡単には理解できないということです。
「わたしはあなたが好きだ」と「わたしはカレーライスが好きだ」の意味の違いも、数学で表現しようとすると非常に高いハードルがあるのです。

まとめ

今回は書籍「AI vs 教科書が読めない子どもたち」からAIに関する情報を一部紹介しました。
AIはただの計算機なので、人間の脳とは全く異なっています。
数学は、論理・確率・統計の3つの表現で言葉を紡ぎますが、最終的に伝えられることは「真・偽」のみなので、数学を扱うAIが出来ることも限られるということです。
これら理解した上で、AIに代替されないためにどのような戦略が必要か考えていきましょう。

以上です。
ありがとうございました。

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