【資本論】資本主義における個人の生存戦略

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こんにちは。
前回は、書籍「資本論について佐藤優先生に聞いてみた」から、資本主義社会が抱える問題点について紹介しました。
労働者には沢山の問題があることが分かったので、今回はそれに対する個人の生存戦略を紹介します。

個人戦略は次の5つです。

資本主義における生存戦略
  • 周囲の人間たちと助け合いの関係を作る
  • 「価値」よりも「使用価値」に重きを置く
  • 単純作業の「労働」ではなく、「創造性」がある仕事をする
  • リモートワークに切り替える
  • 経営者のような資本家になる

詳しく見てみましょう

周囲の人間たちと助け合いの関係を作る

日本国家は新自由主義の台頭で、政府は企業の経済活動には基本介入しません。企業が利益を求める限り、労働者は搾取され続けるので、この市場原理基づいた過酷な競争から抜け出す必要があります。
その為には、利益を求めないNPO法人や労働組合、宗教団体のような中間団体に所属することが一つの抜け道になります。
個人としても、周囲の人間関係を重視し、お金を切り離した助け合いの関係を構築することが得策です。幸福を実現するために社会資本は重要な柱なので、家族や親せき、友人、近所の人達との関係作りも力を入れてみましょう。

「価値」よりも「使用価値」に重きを置く

人間にとって、その商品の有用性が「使用価値」で、価格という形で現れるのが「価値」です。
自作のテーブルを自分で使う場合、「物を置く」という「使用価値」しかありませんが、そのテーブルウィ高級家具店のショールームでオシャレに展示すると、使用価値を超えた価値(価格)で売られる可能性が出てきます。

しかし、本質的に考えるとカワイイ・オシャレという理由は、本来不要なもので「使用価値」ではありません。ブランドや高級車というのも生活する上で不要のはずです。
世の中の仕事においても、介護士や看護師士は人々の暮らしを支える重要な職ですが、マーケティングやコンサルタント、広告関係の職は、無くても困りません。

使用価値重視の社会が実現すれば、金儲けのためだけの無意味な仕事を減らすことができます。
そうすれば、社会にとって本当に大事なものへ仕事の配分を回すのえ、労働時間も短縮されます。

資本主義社会脱却には、ミニマリスト的な考えがキーになると考えます。

ミニマリスト

持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。
自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考えを持つ。

単純作業の「労働」ではなく、「創造性」が含まれる仕事をする

資本主義社会では効率化を重視するため、業務を細分化し、役割を分業していきます。
車の製造も、最初は長い年月をかけながら設計から製造まで全員で行っていたはずです。それが工場で大量生産するようになると、ラインでひたすら同じ作業をする労働者が生み出されました。

単純作業の「労働」と創造的生産作業の「仕事」で分けた時、ひたすら「労働」していてはやりがいを感じられません。創造性が含まれる仕事をすれば、自分の考えや思いを込めることができるので、やりがいが生まれ、充足感を増すことができます。

リモートワークに切り替える

労働者は資本家に8時間の労働力という商品を売っており、労働の間は自由はありません。
資本家は生産性をUPさせるため、「同じ時間、同じ空間で働く」ことを労働者に課すのが基本ですが、リモートワークはその前提から脱却することが出来ます。

資本家からの監視を逃れ、ある程度自分の裁量で働けれる環境を構築すれば、自由度は上がります。

経営者のような資本家になる

資本主義社会は、資本家が有利で労働者が不利な社会です。
労働者の条件は「労働以外に売るものを持っていない」です。
逆に売ってお金に交換できるものがあれば、労働者から脱却できるということです。
最近では、スキル(知識や技術)をスキルマーケットで売買することが可能になっています。
副業を始めて、プチ資本家を目指してみましょう。

まとめ

今回は、資本主義社会における個人の生存戦略について紹介しました。

資本主義における生存戦略
  • 周囲の人間たちと助け合いの関係を作る
  • 「価値」よりも「使用価値」に重きを置く
  • 単純作業の「労働」ではなく、「創造性」がある仕事をする
  • リモートワークに切り替える
  • 経営者のような資本家になる

社会全体を変えるのは難しくても、自分自身は変えられます。
資本主義社会に潰されないように、少しずつ良くなる方向に行動していきましょう。

以上です。
ありがとうございました。

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