【資本論】資本主義社会の基本

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こんにちは。
経済的自由を達成するには稼ぐ力を最大限発揮する必要があります。
つまり、稼ぐ力である「人的資本」を最大化するということです。
人的資本を最大化する上では、現代の社会構造で有利なポジションを取っていくのが最良です。
今回は、社会構造を理解する上で参考になる著書として「資本論について斎藤優先生に聞いてみた」から、資本主義社会の基本について紹介します。

カール・マルクスの「資本論」

今から150年ほど前に、ドイツ生まれの経済学者で哲学者のカール・マルクスは著書「資本論」で、労働者が悲惨な状況に置かれる資本主義というシステムを詳細に分析し、その根源的な問題点を論理的に説明して見せました。

その後、マルクス理論の影響から資本主義のアンチテーゼとして、中国や北朝鮮、ソ連など社会主義国家が樹立していったのですが、これに危機感を持った資本主義体制のヨーロッパや北米の政治家や資本家たちは、労働者を酷使して低賃金え働させ続けたらマズイと思い、社会主義的な要素を含んだ社会民主主義的な考えを取り入れました。
これがまさに30年前のバルブ崩壊前の日本で、年功序列や終身雇用を保障し、労働者に手厚い社会保障を与える社会システムにすることで上手く機能していましたが、ソ連崩壊で「社会主義=失敗した理論」、「マルクス=時代遅れの思想家」という風潮が強まり、資本主義の1人勝ちになった結果、日本でも「新自由主義」という名の資本主義が浸透してきました。

社会主義が廃れた今、資本家や国家は労働者から権利を次々と奪い、より安い賃金で働させて絞りとっても反旗を翻されないので、格差社会やワーキングプア、過労死、環境破壊が起きていると本書籍では述べております。

資本主義社会を上手く乗り切るためには、「資本主義社会が本質的に抱える問題」をマルクス思想から学んでおくと良さそうですね。

資本主義社会の基本

資本主義社会の基本な部分について確認していきましょう。

富とは?

資本主義社会では富は商品の集合体です。

資本主義社会以前の富は、必ずしも商品ではありませんでした。
水も森林も人々の共有財産で、生活な必要なモノはみんなで集めて生活していましたが、資本主義が生れると、森に落ちている木の枝までが地主の財産となり、木の枝で火をおこすにも商品として購入しなければならなくなりました。

価値とは?

商品には「使用価値」と「価値」の2つの側面があり、「使用価値」からあるから「価値」が生じます。

使用価値と価値
  • 使用価値・・・使って役に立つもの
    例)衣服:寒さを防ぐ、パン:空腹を満たす、車:移動を便利にする
  • 価値・・・ある商品が別の商品と交換可能性であるときの交換基準
    価値は物質量や労働量に比例する。
    例)Tシャツ2枚=靴下4足

価値は他者に必要だと思われることで発生し、価格として現れます。
基本的には使用価値があると価値が生まれるのですが、極論、使用価値が無くても売れさえすれば価値があるということです。
逆にエボラ出血熱治療薬のような使用価値が高い商品でも、市場でお金にならないと判断されれば作られないということです。

資本家と労働者

資本家と労働者の構造は以下のようになっています。

労働者は職業選択時には自由がありますが、選択した後には自由はありません。
労働力が商品であり、その対価として生きる上での最低賃金を受け取ります。
会社の業績がいくら良くても、その対価は変わりません。
そして、生産した商品を資本家から購入するというサイクルを回しています。

貨幣とは?

貨幣とその特徴について見てみましょう。

貨幣の定義と特徴

定義:どんな商品とも交換可能な「一般的等価物」のこと

特徴1:質が同一かつ不変

特徴2:分割・合体が用意

特徴3:量が明確に示せる

狩猟時代の頃は、物々交換などで欲しいものを手に入れいましたが、価値の保存などに限界があり、
米や布、貝を「一般的等価物」の役割として使われていきました。

次第に現代の紙幣といった貨幣に移り変わっていったのですが、貨幣には3つの機能を求めています。

貨幣の3つの機能
  1. 価値の尺度
  2. 価値の保存
  3. 支払い手段

この3つの機能を備えた貨幣を介して、資本主義社会では「W(商品)ーG(貨幣)ーG(商品)」といった一連のサイクルを回しています。

貨幣を使って商品を買うのは簡単ですが、商品を貨幣にするのは「命がけの飛躍」とマルクスが指摘するように超大変です。

貨幣があれば何でもできるという「黄金欲」から貯めることを目的にする人がいますが、使って初めて恩恵を受けられるので、バランスを重視して使っていきましょう。

まとめ

今回は、資本主義社会の基本について紹介しました。
富や価値、紙幣の役割、労働者と資本家についてざっくり学ぶことができたと思います。
労働者でいるというのが、資本主義社会においては厳しい立場にあるということがイメージできました。
副業やフリーランスという形で、会社に依存せず個人で生産する方法を見に付けることが、自由への1歩になるので、何か1つでもチャレンジに向け行動をしてみましょう。

以上です。
ありがとうございました。

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